条文を「丸暗記」するなよ
企業法で伸びる者の考え方
〜シリーズ6:条文は“飛び方”を覚えるものじゃ〜
孫よ、企業法に入ると、どうしても「条文を覚えねば」と思ってしまうじゃろう。
じゃがな、それでは長くは持たん。
企業法は“言葉の暗記”ではなく、“流れの理解”の科目なんじゃよ。
鳥が空を飛ぶとき、一歩一歩ではなく、流れに乗って飛ぶじゃろう。
条文も同じで、「なぜそうなっているのか」という流れをつかむことが大事なんじゃ。
企業法は、最初はとっつきにくい。
言葉も堅いし、似たような論点がいくつも出てくる。
じゃが、それは「制度を正確に守るため」に作られておるからじゃ。
公認会計士試験では、その制度をただ覚えているかではなく、
どういう考え方でそのルールがあるのかを理解しているかが問われる。
条文は「点」ではなく「流れ」で見るんじゃ
たとえば、取締役の責任や株主の権利に関する条文。
これらを一つひとつ別々に覚えようとすると、すぐに混乱する。
会計ばあの見方
「誰を守るためのルールか」を先に考えるんじゃ。
株主を守るのか、会社を守るのか、それとも取引の安全か。
そこが分かれば、条文は自然と整理される。
条文は、無秩序に並んでいるわけではない。
すべてに理由がある。
それを「線」でつないでいく感覚が大事なんじゃ。
鳥が風を読むように、条文の背景を読む。
そうすると、単なる暗記ではなく、「理解」として残るようになる。
企業法が伸びない者の共通点
- 条文番号だけを追っている
- 趣旨を考えずに暗記している
- 似た論点を整理できていない
- 答案で言葉がぼやけている
特に気をつけたいのは、「それっぽく書く」ことじゃ。
企業法は言葉の精度が命。
曖昧な理解は、そのまま答案に出てしまう。
孫への訓練法
① 条文の目的を一言で言う
② その制度が必要な理由を書く
③ 似ている論点と比較する
④ 最後に簡潔な文章で説明する
この訓練をしておくと、論文でも短答でもブレにくくなる。
「なぜそうなるか」が分かっていれば、多少の聞かれ方の違いでは崩れんからな。
最後に伝えたいこと
企業法は、最初は重たく感じるかもしれん。
じゃが、一度流れが見えると、一気に楽になる科目でもある。
条文は、ただのルールではない。
そこには「どうすれば公正で安全な取引ができるか」という知恵が詰まっておる。
今日のまとめ
条文は丸暗記するものではない。
「誰を守るための制度か」を考えること。
それが、企業法を自分の力に変える一歩じゃ。
孫よ、空を飛ぶ鳥は、羽ばたきだけで飛んでおるわけではない。
風を読み、流れに乗っているのじゃ。
企業法も同じ。
条文の流れをつかめば、おぬしはもっと楽に、高く飛べるようになる。